ブラックジャックの禁じ手「カウンティング」に実践の余地はあるのか?

ブラックジャック,ライブカジノ

オンラインカジノのなかでもブラックジャックがとりわけ面白いのは、運だけでなくて、自分の実力や判断力に勝敗が左右されるゲームでもあるからだ。

俺は「完全な運ゲー」というのをあまり好まない。ダラダラ回していればいつかアタリがくるスロットなんかには、とてもハマれそうにない。

だが、その点ブラックジャックは違う。自分の手と脳を使って、そして最後には運が決め手となって勝敗が決まるところに、ブラックジャックの醍醐味がある。

すべてのギャンブルがそうであるように、ブラックジャックにも「必勝法」はない。だが、「勝つためのテクニック」はある。そのテクニックは「カウンティング」と呼ばれている。

おそらく、ロビン・フッド702が数あるカジノのゲームのなかでブラックジャックを選んでいたのも「カウンティングをバレずに活用すれば、自分自身の力である程度の勝率がキープできる」という自負があったからじゃないだろうか。

今回は、ブラックジャックにおける勝つテクニック「カウンティング」の基本と、注意点や問題点などを見ていき、オンラインカジノのライブカジノでの実践が可能かどうかを検証していきたいと思う。

山札に残っているカードを把握して賭け方を決める戦術

山札に残っているカードを把握して賭け方を決める戦術

カウンティング(カードカウンティング)というのは、「すでに場に出ているカードの数を数えて(カウントして)、山札の残りのカードを把握し、その後に配られるカードを予測して賭け方を決めていく」というテクニックである。

この「カウンティング」をマスターしてうまく活用すれば、自分の力で勝率をかなりあげることもできるし、勝負から降りるタイミングもより精密にもなっていく。

「カウンティング」は、ディーラー側(カジノ側)に不利であるという理由から、ほとんどのカジノで「禁止」されているテクニックでもある。

とはいえ、禁止とはいっても「脳内」でカウンティングを行っていることがディーラー側にバレなければ、禁止されている「カウンティング」のテクニックを使ってブラックジャックをプレイすること自体は可能だ。

だが、バレないように「カウンティング」をするには相当の巧妙さと計算能力、並外れた記憶力、図太さとすっとぼけセンスなどが必要であるため、その実践はかなり難しい、とも言われている。

カウンティングはブラックジャックにおける禁じ手

「カウンティングは禁じ手である」という前提だけは、絶対に忘れないようにしたいところだ。

ブラックジャックのディーラー側は、リアルカジノであろうとオンラインカジノであろうと、かなり「カウンティング」を警戒しているので、少しでもボロを見せたら脳内であろうと「カウンティングによる不正行為」と判断されてしまう。

カウンティングがバレた場合、リアルカジノであれば出禁、オンラインカジノの場合は出金拒否などの処置がとられることがあるため、もし実行するのであれば注意と、相当の覚悟が必要だ。

ロビン・フッド702の伝説的な勝負を見ていると「大きな負けをしたが」という大敗の記述が時々見受けられるが、これは「カウンティングを使って残りのカードを把握したうえで、わざと負けるタイミングを作ってバレないようにする」みたいな高等技術を戦略的にやってたんじゃないか?と俺は踏んでいる。

ここからは、前提として禁じ手であることを踏まえたうえで、「カウンティング」をして「残りの山札」をいかにして把握していくか、その具体的な方法を見ていくことにしよう。

カウンティングで山札を把握しブラックジャックの勝率をあげる方法

カウンティングは「カードを3種類に分類し、すでに場に出ているカードをもとに足し引きを行い、3種類に分けたカードのそれぞれの残数を把握していく」ことで勝率をあげていく、という方法だ。

まず、カード全体の3種類の分け方は以下になる。

  • 絵柄(10,J,Q,K.A)
  • 2~6
  • 7~9

それぞれ、絵柄は「マイナス1点」、2~6は「プラス1点」、7~9は「0点」になる。

カウンティングにおける「足し引き」は、これらのプラスマイナス1点と0点の合計を、場に出ているカードで行っていく。

この計算がマイナスになった場合は、残りの山札の「絵柄」が少ないと判断され、プラスになった場合は「絵柄」が山札に多く残っている、と判断される。

マイナスになった場合は「ディーラー側のバースト(21越え)待ち」で、自分はカードを引かないように無理な勝負を避けるのがセオリーである。

プラスの場合は「手札」を参照しながら「21に近くなりそうだ」という判断がなされたときは「10狙い」で次のカードを引く、という戦略を組み立てることができる。

プラマイゼロのときはカウンティングを継続しながら計算をし、プラスかマイナスに転ずる瞬間を待つ。

カウンティングは、デッキが多い序盤には「賭けの判断」としてはあまり使えない方法で、だいたい残りの山札が2デッキ~3デッキになったくらいの段階で、判断基準として「発動可能」になる。

終盤に向けて、すべての場に出てきたカードを暗記と暗算で把握と計算をしなければならないため、カウンティングをする場合はきたる終盤戦に向けて、ゲーム序盤から強い集中力が必要とされる。

ブラックジャックのルールとカウンティングの相性

「プレイヤーとディーラーそれぞれに配られたカードの合計が21に近い方が勝利し、オーバーしたら敗北する」というブラックジャックのルールと、「残りの山札を把握しながら賭ける」という目的を持つカウンティングというテクニックの相性は、プレイヤー側からすると抜群だが、カジノ側からすると悪魔的である。

カウンティングは「残りの山札」が少なくならないと発動条件が満たされない終盤戦の戦略であるため、カジノでもオンラインカジノでも、デッキが半分程度になった段階でカードをシャッフルするという対策がとられていることが多い。

もっとも効率的なカウンティングは「最初からゲームを観察しておいて、カウンティングが発動可能くらいの終盤戦にゲームに参加する」というものだが、「半分程度でシャッフル」は、こういったカウンティング戦略をはじめから封じている。

「シャッフル」によるカウンティングの無効化の対策がとられていないカジノがほとんどなくなってしまった以上、「カウンティングを使って勝利する」というのは、現在ではあまり現実的なものではなくなっている。

とはいえ、「半分程度でシャッフルされる」という段階までのカウンティングによる計算と把握は、ベストではないがボンヤリとした「山札」が見えるくらいの力は持っているから、完全な無駄ともいえないかもしれない。

「カウントの習性をつける(つねに暗算する癖をつける)がカウンティングとしては実践しない」というのが、「カウンティングが禁じ手」である状況でとりうる唯一の態度かもしれない。

要するに、カウンティングと判断される以前の「読み」にとどまる、といったところか。

ライブカジノでのカウンティングの実践

ライブカジノでのカウンティングの実践も、「カウンティングという思考方法の練習」としてやるくらいがちょうどいいかと思われる。

前述したように、オンラインカジノのライブカジノであっても、カウンティングを使って賭けをしたと運営側に疑われた場合は、出金拒否という憂き目にあうことが避けられない。

カジノとオンラインカジノの最大の違いは「メモがとれること」にある。

カジノの場合は「メモ」をとったり「計算機」を使ってカウンティングをしていた場合は、その時点で一発出禁であるし、そんな明らかに禁止行為であるバカな真似をする奴はそもそもいない。

だが、オンラインカジノのライブカジノで遊ぶブラックジャックは、ディーラー側からプレイヤーを見ることができない。メモやスクショは取り放題だし、暗算をする必要もない。

このように考えると、ライブカジノでカウンティングの実践を行うことは可能であるかのように思われるが、ライブカジノといえどシャッフルは行われるし、カウンティングでの勝利は「見るものが見たらわかる」ので、よほどうまくやらない限り簡単に露見してしまう。

ライブカジノにおけるカウンティングの有効活用

「あくまでも禁じ手」という前提で、賭け金が発生している状態での実践はせず、ブラックジャックというゲームの構造や勝敗の流れを理解するための「遊び」と「学び」としてやってみる、というのがライブカジノでのカウンティングの有効活用法かもしれない。

前述したように、メモをとりながら計算機も使ってゲーム全体の流れをウォッチできるのは、オンラインカジノのライブカジノだけに許された特権だ。

そのメモを利用しながら勝負をすることにはリスクがあるが、野球におけるゲームスコアのように利用すれば、データを通して「ブラックジャック勘」を鍛える練習くらいにはなるだろう。

特に、ブラックジャック初心者であれば超基本的な判断や、山札やディーラーとの駆け引きに「本能」だけで向き合うのは危険だ。

カウンティングは実践的なテクニックとしてはほぼ力を発揮できないが、ブラックジャックのルールや特徴、勝敗の原因を探るための「実践まえのチュートリアル」としては、まだ活躍の場が残されているのかもしれない。

ブラックジャックにおけるカウンティングまとめ

ブラックジャックにおけるカウンティングまとめ

  • カウンティングはディーラー側に不利な戦術である
  • カウンティングはカジノ・ライブカジノで禁止されている
  • カウンティングはブラックジャックの構造を知るのには役立つ

ブラックジャックにおけるカウンティングの基本と問題点、注意点は以上になる。

総括としては、ライブカジノでカウンティングを実践することはほぼ不可能であり、また、無謀でもある。

だが、ブラックジャックの特徴を知るうえで、カウンティングのことを知っておくこと自体は無駄ではない。

俺としては、将来はリアルカジノでロビン・フッドにならなければならないため、発覚即出禁であるカウンティングを勝負の場で実践するということは、まずないだろう。

カウンティング抜きのライブカジノ修業が、俺の今後のブラックジャックの課題である。