オンラインバカラという「あなたまかせ」の完全な運ゲーは稼げるのか?
ロビン・フッド702に憧れているということもあって、俺はオンラインカジノでは基本的にはブラックジャックで遊ぶのが中心になっている。
だが、ブラックジャック以外のライブカジノで遊んだ経験が一度もない、というわけではない。
たとえば、ブラックジャックほど頻繁ではないが、オンラインバカラで遊んで気分転換をし、ブラックジャックとまるで違う賭け方のルールや、ゲーム性のなさに驚いたりもしている。
オンラインバカラは、7席程度の参加者がカードを使って賭けごとをする、という表面だけを見ているとブラックジャックによく似ているが、ベットをしてから勝負が決まるまですべてディーラーの手で進んでいくため、まったく違うゲームとなっている。
ある程度は自分の「実力」を感じながらプレイできるのがブラックジャックであるとするならば、オンラインバカラは「あなたまかせ」のゲームであるということができる。
俺なんかは「あなたまかせ」のオンラインバカラにやや物足りなさを感じるのだが、「完全な運ゲー」が好きな人には、オンラインバカラはたまらなく魅力的なゲームであるだろう。
今回は、オンラインバカラの基本的なルール解説や、オンラインバカラで稼げるのかどうかを考察していき、俺の「ロビン・フッド稼業」との相性なども見ていけたらと思う。
オンラインバカラの勝敗は見ているだけで決定される
オンラインバカラの最大の特徴は「見ているだけで勝負がすべて決まってしまう」という極めてシンプルな点にあるだろう。
オンラインバカラは「PLAYER(プレイヤー)」と「BANKER(バンカー)」のどちらが勝つかを予想して賭けるゲームだ。
ここで注意したいのは「プレイヤー」というのが、「ベットする人間」を指す言葉ではない、ということだろう。
「プレイヤー」のカードと「バンカー」のカードは、それぞれがディーラーが采配し、そのそれぞれのカードの勝敗を、「ベットする人間が予想する」という形式を、オンラインバカラはとっている。
つまり、オンラインバカラでは「ディーラーとプレイヤーが直接対決する」のではない、ということだ。この点が、ブラックジャックなどの「ディーラーとの直接対決」系のゲームとオンラインバカラの最大の違いであるといえる。
ルールに細かい違いはあるものの、オンラインバカラは「どっちのチームが勝つか?」を予想する「スポーツ賭博」に形式としては似ているといえる。
バカラのディーラーに与えらえている役割
バカラにおけるディーラーの役割は「ゲームの進行」と「資金の管理」だけに限定されている。
リアルカジノという場所でバカラが長らく人気を誇ってきたのは、「ディーラーにすべてが委ねられているから」であっただろう。
リアルカジノの場合は酒などを飲みながら遊ぶことができるため、酔った状態ではブラックジャックなどの「判断力」と「手作業」が必要となるゲームはやや煩雑である。
その点、バカラの「シンプルな賭けやすさ」と、優雅に眺めているだけで物事が勝手に進行していくという「圧倒的な労力のなさ」は、「ディーラーにもてなされる感覚とともに遊べる」という点に魅力があるといえる。
オンラインバカラも、リアルカジノでのバカラと同様に、よく言えば「優雅」なお客様、悪く言えば「怠惰」なお客様にスポットをあてたギャンブルであるだろう。
ブラックジャックやポーカーなどのゲームをメインで遊ぶタイプのギャンブラーにとって、オンラインバカラが「物足りない」理由も、この「あなたまかせのシンプルさ」にあることは間違いない。
バカラの勝敗を決める基本的なルール
バカラにおけるプレイヤーとバンカーの勝負は、配られる2枚か3枚のカードの合計点数のどちらが高いかによって勝敗が決定される。
バカラにおける最高得点は「9点」だが、合計点数が「10点」を超えると「1点」に戻ってしまうという、「ドボン」的なルールが採用されている。
合計点数が「10点」や「20点」だった場合は「0点」となり、「11~19」などの場合は下一桁の数字が点数となる(たとえば、合計が15点なら5点になる)。
この「10点を超えると1点」というドボン的なルールが採用されていることによって、バカラにおける「予想」は難しくなり、「シンプルだが賭け甲斐がある」という特徴を獲得しているといえる。
バカラにおけるトランプカードの数字の扱い方
バカラもまた、ブラックジャックの場合と同様に「バカラ特有のトランプカードの読み方」がルールとして設定されているため、まずは、この基本的な「数字の扱い方」を知る必要がある。
- 2~9はそのまま「2点~9点」
- 絵札(J,Q,K)と10は「0点」
- Aは「1点」
絵札が0点なのが、バカラにおける数字の扱い方の重要ポイントであるといえるだろう。
「絵札と8」がそろった場合は「0+8=8点」になる。伏せられた二枚のトランプの組み合わせ予測が難しいことが、バカラを複雑なゲームにしている。
バカラの賭け方は5種類ある
バカラには5種類の賭け方があり、その賭け方によって配当金の倍率も変化する。
バカラの5種類の賭け方は、以下になる。
賭け方の名称 | 何に賭けているか | 倍率 |
---|---|---|
プレイヤー勝利 | プレイヤーの勝利に賭ける | 2倍 |
バンカー勝利 | バンカーの勝利に賭ける | 1.95倍 |
プレイヤーペア | プレイヤーの最初の2枚のカードがペアになっていることに賭ける | 12倍 |
バンカーペア | バンカーの最初の2枚のカードがペアになっていることに賭ける | 12倍 |
タイ | 引き分けに賭ける | 9倍か8倍 |
ディーラーとプレイヤーの対決ではないからこその、バカラ特有の賭け方であり、いくら「あなたまかせ」とはいえ、ここには「判断力」が必要であり、バカラのおもしろさもこの5種類の賭けをいかに判断するかにかかっている。
バカラの1回の賭けの流れ
バカラの賭けがはじまってから終わるまでの流れは、以下のようになる。
- ベットする
- バンカーとプレイヤーに2枚カードが配られる
- プレイヤー、バンカーの順番でカードがオープンされる
- 出たカードの内容により3枚目のカードを引く
基本的には3番目の「プレイヤー、バンカーの順番でカードがオープンされる」の段階で、賭けが終了し、払戻金などが発生する。
だが、バカラを面白くしているのは、4番目の「出たカードの内容により3枚目のカードを引く」という項目である。
「3枚目のカード」を引かなければならない条件は以下である。
- プレイヤーの合計が5点以下ならプレイヤーが引く
- バンカーの合計が2点以下ならバンカーが引く
- プレイヤーが6点か7点で、バンカーが5点以下ならバンカーが引く
- バンカーが3点~6点の場合は、プレイヤーの点数によってバンカーが引く
プレイヤー、バンカーのどちらかの得点が8点か9点の場合は、「ナチュラル」と呼ばれ3枚目は引かない。「ナチュラル」が出た段階で決着となる。
これらのルールは複雑に感じられるかもしれないが、バカラが「あなたまかせ」のゲームである以上は、「覚えても覚えなくても問題ない」ルールでもある。
勝率などに関係はないが、ゲームの流れがわかったほうが「ベット」の興奮による脳汁の量が変わるので、ギャンブルを楽しみたいなら覚えておくといいだろう。
オンラインバカラで稼ぐことはできるのか
オンラインバカラで稼ぐことができるのか、ということを考えるためにはこの「あなたまかせ」のルールを理解しなければならず、このルールに乗っ取るなら「稼げるかどうかまったくわからない」という結論をくだすことになるだろう。
ブラックジャックやポーカーなどと違い、バカラは「賭け」がはじまってしまったら終わりまで何もすることができず、完全に「運」に身を任せるしかない。
ブラックジャックなどのゲームでも本当に「運が引き寄せられるかどうか」はわからないのだが、「実力で引き寄せられるかもしれない」という余地が確かにあるのに対し、バカラは完全に「運否天賦」だ。
つまり「信じられないほど運がいい」なら「稼げる」し、「ツキに見放されている」なら「絶対に稼げない」というのが「オンラインバカラで稼げるかどうか」に対する答えということになる。
オンラインバカラの性質を考えると、「儲けるための副業」にするのも、できればやめておいたほうがいいだろう。
オンラインバカラは完全に「余った資産で優雅に遊ぶ」ものであり、命や生活をかけて遊ぶようなゲームではない。
そもそも、オンラインバカラには「運命に身をゆだねる」という選択だけがあって「ゲーム性」すらない。「ゲーム性がない」ものを使って資産運用という「副業」のゲームをするのは狂気の沙汰だろう。
オンラインバカラについてのまとめ
- オンラインバカラは完全な「運ゲー」である
- オンラインバカラはディーラーと対決しない
- オンラインバカラで稼ぐことの確実性はまったくない
オンラインバカラの基本的な性質をふまえた上でのまとめは以上になる。
オンラインバカラは駆け引きなどがなく勝負のスピードが速い分、軍資金の減りもほかのライブカジノに比べて速い。
「豪快な遊び」をしたいプレイヤーならオンラインバカラはカジノを楽しめる最高のゲームだが、俺のように「ロビン・フッド稼業」をして金を稼ぎたいと考えているプレイヤーには、どうにも不向きのギャンブルである。
ブラックジャックのプレイヤーには物足りない、ということ以上に、「破産」の可能性が高いために「ロビン・フッド」になれない、という点こそが、俺がオンラインバカラを選ばない理由でもあるだろう。